もう夏は終わりなんですね。秋なんですね。Day

ある日、起きると魚になっていた。

巨大な群れを作り本能のままに泳ぎ続ける。


しまった！！

思ったのは一瞬で
僕の体は一網打尽にされて
甲板へと上げられた。

そこから先は冷たい部屋に入れられてはっきりと覚えていない。


くすぐったいよ。。

そう目が覚めたのは
海辺の近くの駐車場。

満天の星空の下

おじさんが丁寧に僕のウロコをとっていた。


これは美味しいよー！！

次々におじさん達が僕を覗きに来る。

間違いないね！

どういう事かは知らないけれど
なんかおかしいなぁ。

ヒョイと体が浮き


まばゆい太陽の様な光の上に僕は寝かされた。

これが噂に聞く炭火か。

熱ッッッ。。

オイオイオイ

でも気持ちいい。

変なおじさんが

僕らをトレイに載せて
自慢げに運んでいく。

秋刀魚のおなーりー！！


イェーイ！！


盛り上がるおっさんたち。


僕の身をほぐし
一斉に頬張る。


美味ぁぁぁぁぁぁっっっっ！！

美味いの嵐。

あぁ。


こんな人生なら
悪くも無かったかな。。


秋刀魚。
ありがとう。

君のことは忘れない。

また会いに行くよ。

モヒ男。